桜がひらきはじめる季節に生まれたあなたへ
三月二十九日の詩箋

3月29日の詩箋:葉紹翁「遊園不値」応憐屐歯印蒼苔、小扣柴扉久不開… 誕生の漢字〈色〉

誕生の漢字

いろ
毎日に彩りをそえる人
葉紹翁 花守タイプ
小さな美しさに最初に気づく人

大切な人に贈る

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この日の暦

七十二候「桜始開」(さくらはじめてひらく)の頃。

書き下し文

応憐屐歯印蒼苔 小扣柴扉久不開 春色満園関不住 一枝紅杏出牆来

応に屐歯げきしの蒼苔に印するを憐れむべし

小しばらく柴扉を扣たたけども久しく開かず

春色 園に満ちて関とざせども住とどまらず

一枝の紅杏 牆かきを出で来たる

現代語訳

下駄の歯が苔を傷つけるのを惜しんだのだろうか。柴の戸を軽くたたいても、長いこと開かない。けれど庭いっぱいの春は閉じこめられず——一枝の紅い杏が塀の外へ顔を出す。

葉紹翁(南宋)|七言絶句

添えの一首

城東早春 楊巨源
いちばん美しいのは、始まったばかりの春。